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建材の商品開発
 
  建材に於けるプロダクトデザイン
 


本来、建築に於けるパーツはあくまでパーツであって自己主張する類のものではありません。理由はいくつかありますが、その大きなものとして、一般的な工業製品に比べて建材のそれはそれがついている建築が存在する限り一緒に存在するもの。言い換えれば「存在してしまう」とでも言った方が適切なくらいそれを保有するオーナーの意思とはほぼ無関係に存在を続けます。電化製品が3年、携帯電話に至っては半年というほどの製品寿命など全く無縁の世界の如く30年も50年も機能し続けていかなければならない宿命にあります。なかにはその経年変化とともに次第に風格が出てきて違う輝きを放つものもあります。


  誰が建材を選ぶ?
 


建材を一般消費者が選ぶとはその供給側は誰も思ってはいません。一般消費者に向けて販促が打てるメーカーはとかく大企業であり、多くの建材メーカーはそれは自分とは無関係なことと思っています。一般消費者に向けての販促はとかくマスメディアを使う必要があるためコストもかかり、しかもそれがイメージ戦略ともなれば時間もかかります。しかし現代にはインターネットがあり、メディアで打つ漠然とした広告よりもより商品をピンポイントで広告できる土壌が整いつつあります。
10年前までは供給側の一方的な提供に終始していた「情報」も今では受けて側からの発信がその壁を大きく崩そうとしています。その波に乗じない手はなくニッチ商品が大きく売り上げを伸ばしているケースは多々あります。
ここではもう一度原点に帰って「消費者に受け入れられる商品」が本物であり、それが建材であっても同じことで、それどころか建材を必死で探している消費者の姿勢はその供給側では想像する以上のものになっていることも知っておくべきです。


  どうやって売る?
 


これまでの建材の販売はその販売先をゼネコンと想定し、そのゼネコンに対して直接売るか、または間接的に商社を通して売るかという点にしのぎを削ってきた様に見受けられます。
ゼネコンに直接販売するメーカーが自らを「元請」と称するほどのところまで現れ、そこでは完全に顧客の姿どころか請負の体制そのものも見失ってます。ゼネコンに売るかそこの手前の商社に売るかの問題でいずれにせよ顧客の姿がそこでは見えていません。エンドユーザーの支払ったお金がそこを経由する、というだけのことで如何に顧客に売るか、この点をもう一度考える必要があります。
とは言え建材にはもう一つの考え方があります。それはどう間違っても顧客が決めない部位、またはそれに関する商品となる建材です。例えば

●サッシメーカーの選択はどの段階で決めるか
●構造体の選択はどこでなされるか
●屋根を含めた防水関係の仕様
●全体のコストバランスに見合った仕上げ材の選定
●公共施設等で設計側にその全権が委任されるスペック

等々です。このあたりになってくると設計事務所、ゼネコン(ハススメーカー)設計部、購買部、現場がその決定の重大な要素を握ってきます。そこで勝ち抜く方法は

●コストを下げる
●責任施工における信頼感を植えつける
●流通ルートを確保しどこから廻ってきても受注に結び付けられる
●他にない唯一無二の商品を含みそれが際立っている

最もコストを掛けずに勝ち抜く手段は当然ながら4番の「唯一無二の商品」であることは自明です。


  建材メーカーはこうあるべき
 
いままで私達は多くの建材メーカーと付き合ってきました。結果として商品化をしてマーケットに商品を投入したケースもあり、途中でなんらかの形で商品化を断念したケースもあり、全く何の共通解も見出せないまま終了したケースもあり、それは様々です。
しかし私達が今まで建材メーカーとお付き合いをしてきて私達なりに感じることは
●技術主導になりがち(技術系の発言力が強いという意味)で建築全体のマーケットが見えていない企業は売れる商品が作れない
●既存ルートにしがみつくメーカーは新しいモノを売りようがない
●経営側に建築に対する興味が少しでもあるところはいい商品を作り出す
●過去の成功体験を持っている企業は新しいモノを作り出す土壌がある

こういう言い方は適切であるとは思えませんが敢えて言わせていただくと、私達は今まで「建築を学校でしっかりと学んだ人」とメーカーの開発クルーの中でお目にかかったことはありません。最近大手企業がさかんに建築系の出身者を開発部隊に取り込んでるのを見受けられますが中小企業ではなかなかそうはいきません。
建材を開発するという行為は建築を作る行為と同じ。この視点に立たない限り


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